開催地からのご挨拶

開催地からのご挨拶

 令和8年1月22日(木)・23日(金)の2日間、「熊本城ホール」において、一般財団法人救急振興財団との共催により「第34回全国救急隊員シンポジウム」を開催するにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 

 熊本市は、九州のほぼ中央の位置にあって、人口は約73万人、約110万人を擁する熊本都市圏の中心都市として機能しています。豊かな緑、豊富で清冽な地下水などの自然環境に恵まれ、その水資源は、全国有数の生産を誇る農業、社会の発展に資する半導体関連産業の集積、市民一人ひとりの生活を支えています。熊本城や水前寺成趣園などの史跡や名勝を誇り、自然、歴史、文化に溢れた都市です。

熊本市消防局長
平井 司朗

 また、交通、通商、防衛の要衝として、九州新幹線、九州自動車道が縦貫し、中九州横断道路、九州中央自動車道が延伸中であり、九州中央の交流拠点都市として発展を続けています。併せて、本市は「上質な生活都市」を目指しており、地理的優位性や、歴史、豊かな自然と先進性を生かしながら、熊本都市圏や熊本県域、さらには九州全体の発展に貢献していくとともに、市民と行政が協力しながら目標実現に向けて取り組みを進めています。

 

 さて、消防・防災に目を向けると、「平成28年熊本地震」は観測史上初となる最大震度7の激震が短期間に2度発生し、4千回以上の余震があるなど、これまでに経験したことのない未曾有の大災害となりました。令和8年は、あの大災害から10年の年になります。この10年の間にも、全国では多くの災害や、さらには新型コロナウイルス感染症の流行もありましたが、我々消防や関係機関は、懸命に災害に立ち向かい、時には力の無さを痛感し、全国の仲間に助けられ、教訓を活かし、再び立ち上がってきました。

 

 今回の「第34回全国救急隊員シンポジウム」は、熊本では17年ぶりの開催であることに加え、「平成28年熊本地震」発生から10年という節目の年の開催となります。メインテーマに掲げる「REVIVAL-リバイバル-」には、復活、復興、再興、蘇生等の意味があります。17年前に熊本から全国に発信した「救急隊員の未来像」について、今回再びスポットを当て、過去を振り返り、現在を見つめ、そして目指すべき未来について、全国の仲間と共に2日間大いに議論いただき、プレホスピタルの専門家として自律した「救急隊員の新たな未来像」と「熊本が震災からの復興を続ける姿」を全国に向けて発信したいと思っています。

 

 結びに、ご参加いただいた皆様にとって実り多いシンポジウムになるよう、主催者一同、全力で準備を進めてまいりますので、関係機関をはじめ多くの皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。是非、熊本でのシンポジウムが大いに盛り上がるよう、多くの皆様が熊本にお越しいただくことを、熊本市消防局職員一同、心よりお待ちいたしております。

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